十五夜も、なぜか花火     王俊宇瀟

 今日は、十五夜。朝からの雨も、夜になると、止んで来た。  お団子を食べるのが昔からの習慣でした。  人が集まるお寺や文化センターなどでは灯籠を飾り、ナゾナゾを張り出し人人を楽しませてくれる。  子供たちウサギの形をした灯籠のおもちゃ車を引っ張りながら歩き回る。   しかし、なぜか、十五夜も、花火が盛んでした。  
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黄山光明頂の日の出   王俊宇瀟

 今までの黄山登頂は毎回、雲谷寺から白鵞嶺へ、そして黄山の最も景観の佳いと言われる始信峰など後山周辺を見学した後、この地で一泊し、翌朝は日の出観賞名所の清涼台で日の出を迎えることは定番でした。その後西海と天海を經由して玉屏楼で宿泊、天気がよければ蓮華峰の中腹でも日の出を見た事がある。      今回は今までと違うルートを試してみた、…
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雪の黄山を体験   王俊宇瀟

 朝、慈光閣からロープウェイーで山上へ,玉屏駅に降り立った。  細かな雪粒がパラパラと落ちる中、周囲を見渡すと、数日前の残雪で飾った黄山の岸壁が目に飛び込んで来る。薄茶色の岸壁に生えていた松に凍り付くように残雪が曇った空の下で微かに光る、まるで漸江の『凍雪図』のように、寒々とした寂しげを見せながらも凛とした孤高な精神性が伝わってくる。…
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冬の黄山へ、新発見の道のり   王俊宇瀟

 冬の黄山に憧れ、数年前に一度、陽暦の大晦日まで山上に滞在し、奇景の霧氷こそ出会えたが、雪を見れなかった事はずっと心残りだった。今シーズンの黄山には既に数度の雪に見舞われたと聞いて、念願の黄山雪景を期待し、八度目の黄山登頂を挑む事にした。    昨夜の天気予報では明後日から黄山山頂は雨雪の悪天気になると報じていた為、予定より半日以上…
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温州の書画文化   王俊宇瀟

 昨日から、小生と縁の深い浙江省にある温州市に来ている。  温州は小生生涯初めて個展を開いた地であり、ご当地の多くの書画家先生方々に大変なお世話になった事は今でも目の前にあるように鮮明に覚えている。そして温州近隣の雁蕩山は町生まれ町育ちの小生が初めて「本物の」山を体験し、強烈な印象と深い感動を与えてくれた場所である。そういう意味で、小…
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旧正月の花火   王俊宇瀟

 今年は二十数年ぶり上海で旧正月を過ごし、龍年を迎えた。    今日は旧正月の四日、伝えによると、お金の神様「財神」がやってくる日である。この「財神」を迎え入れる為の花火や爆竹が夜中の8、9時頃からあちらこちらで聞こえてくる、10、11時になると更に盛り上がりを見せ、12時に近づくにつれ遂にピークに達し、四方八方から激しい爆音の響き…
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水墨画小鳥の奇縁   王俊宇瀟

 この冬、庭近辺に大勢な小鳥やって来てくれた、常連の「ムクドリ」以外、活発な「メジロ」も新芽の間に飛び交いながら待春の歌を聴かせてくれた。  以前あまり目にしない「ツグミ」も連日、隣家の柿の老木に留り、孤独な姿が冬日の寂しい気配には妙に馴染んでいる。たまたまかもしれないが、先日水墨画の稽古で「ツグミ」の絵を練習したぱっかりの事情を思い…
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日中水墨画の相違ーー作者と画風   王俊宇瀟

 あけましておめでとうございます!  さて、中国の水墨画は、宋元以降特に明清時代から現代に至って、文人画がだんだん盛んになり、水墨画の主流と言える程の地位を築いた。  この現象は、中国において科挙制度の普及と成熟を通じて文人文士の数も社会的地位も大幅に向上した事と関係するであろう。  文人水墨画の特徴は当然ながら文人故の余技と…
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日中水墨画の相違ーー様式と画風   王俊宇瀟

 先日、ネットで『重用文化財』シリーズの『水墨画』(文化庁編集/毎日新聞社)の古本を入手した。  ページをめぐっているうちに、ふっと気づいた:日本の水墨画は中国のそれに比べると、襖や屏風の様式が圧倒的に多いことである。  無論、中国と同じ様に日本の水墨画にも掛け軸と巻子それに冊子など様々な形式な物が有るが、これだけの襖と屏風作品が現…
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水墨画、「余白」のもう一つ解釈      王俊宇瀟

 水墨画の画面では、描かれた対象物以外に、背景など作らず、紙の白のままの空間を残し、所謂「余白」を見せる事が殆どである。  この様な「余白」が存在する画種は余り類を見ない、油絵にしても水彩にしても、又最近の日本画でも、基本的に画面一杯に描き込み、或は主要モチーフの回りにまんべんなく背景やバックを作る事が常である。他画種と比べてみると、…
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「没骨法」で見る水墨画の「面」の表現     王俊宇瀟

 水墨画は、「線」による表現が特徴とする藝術である。  しかし、だからと言って、水墨画には「線」しかないという訳ではない。当たり前でしょうが、「線」の他、「面」や「点」による表現も、水墨画では常用手法と言えよう。  例えば、花鳥画の分野に於いては、「没骨法」と言う技法(描き方)がある。  「没骨法」はつまり「骨」(線)が無いこ…
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水墨画,右手で描くべきか?     王俊宇瀟

 水墨画は、右と左,どっちの手で描くべきか?  こんなこと、水墨画以外の絵画ならさほど問題にならないはずだが、しかし、線のリズムと筆の遣い方を大切にする水墨画の場合、左手と右手では線と筆法の向きに直接影響する上、それによって生じる視覚的なイメージも当然異なる。  右利きの小生は当然の如き右手で描くのは当たり前だと思っていた、というよ…
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山水の中へ、そして一体に   王俊宇瀟

 三清山取材を終え、日本に戻ってから一週間を過ぎてしまった、にも拘らず、三清山で見た水墨画の原風景の鮮烈な印象が一向に薄れない。  タイムマシンーを10月30日に照準を合わせ、三清山での印象深い体験を再度振り返って見る。    この日は、朝から遥か遠くまで青空が広がっていて、気温も心地よく上昇、海抜1300メートルのホテルで電…
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「水墨画」の原風景を求めて     王俊宇瀟

 水墨画の原風景を求めて、俊恵書画研究会有志一行がはるばる日本から中国江西省にある三清山にやって来た。  昨日、国際便で杭州に着いて、待機していた専用バスに乗り換え、高速道路を5時間走りつつ、やっと三清山の麓に到着。  今朝、ホテルの玄関を出てみると、地面が濡れている、昨夜に雨が降っていったであろう。見上げてみると、山々の間に霧が漂…
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小谷津雅美先生を偲ぶ   王俊宇瀟

 先日,私の日本画の恩師、日本美術院同人の小谷津雅美先生が逝去された。告別式で先生の安らかなお顔を拝見しながら、改めて先生の無私な教えに感謝し、両手を合わした。  24年前、来日したばかりの私は、知人の紹介で当時院展特待の小谷津先生に出会い,荻窪の先生の日本画教室に運良く入会の許しを得た。私の当初の目標は日本画の素材と技法を水墨画…
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「アップル製品」と「水墨画作品」   王俊宇瀟

 半年ぶりに故郷の上海に行ってきました、社会主義のはずなのに、何処か資本主義よりも金臭さが漂う気がする、人を評価する場合も、殆ど資産の量で決め、事業で財を成していれば、当たり前のように人生の成功者だと賞賛する。無論、事業が成功する事は社会人として立派な社会人として立派である事は言うまでもないが、しかし、資産の数で全てを決めてしまう歪んだ…
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水墨画、『拙』と『巧』     王俊宇瀟

 中国の芸術論には、『拙』と『巧』という一組の美学趣向がある。  『拙』とはまずい、不器用、、、  『巧』は上手い、器用、精巧、、、  正反対な両者は一組の美学範疇を意味する。  3000年前の老子が『大巧若拙』という言葉を残してくれた、『本当に素晴らしい巧いものは、一般の人々には理解されず、一見して拙の様に見える』と言う。…
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水墨画,個性と自信   王俊宇瀟

 自分の作品に対し、常に自信満々の方と自信喪失の方が居る、又は作品の出来栄えによって自信が有ったり無かったりする場合もある。  自信が有るか無いかは、結局のところ、作品に対する評価の考え方だと言える。  例えば何年か練習した結果,以前より大分進歩したため、自信がついた、という場合がある、この場合は以前の自分を基準にして比較した結…
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弘法大師『筆を選ばず』の真意   王俊宇瀟

 この頃、『空海と密教美術」展が東京国立博物館で開かれている、テレビでも空海の書等をテーマに特番を放送した。番組の中で、空海(弘法大師)が書かれた行書の尺牘(せきとく)や飛白書等多岐に渉って紹介された。  空海の『風信帖』を拝見していると、惚れ惚れしてしまう。あんなに美しくて魅力的なのに、力強い。力強いだが、見せつける様な態とらしさが…
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個展終了     王俊宇瀟

 二年ぶりの個展が皆さんの暖かいご支援のもとで、無事終了。  今回は、年令に因んで、50点を出品致した、いつもの悪い癖でぎりぎりまで苦闘悪戦の末、何とか間に合った。今度こそ(何年後になるか判らないけど)早めに準備を、と思いつつも、多分今まで同様であろう。あまり早い段階で作品が完成しても、展覧会が近づいた時点で、考え方や評価基準の変…
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